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2014年2月 9日 (日)

自己で評価ができる目

2日間、ダヴィデ・フォルミサーノ氏のマスタークラスにどっぷり浸って、

刺激いっぱいだったので、そのことを書きたかったのですが…
 
とりあえず順序としてはこの前の続きかなと思い、、
 
日本の「詐欺現代ベートーベン」事件のこと。
 
 ***
 
指揮者の大野和士さんのコメント、
 
作曲家の方々の「産みの苦しみ」の場に立ち会ったことがある者の一人として、
 
共感・納得しましたので、シェアさせていただきます。 
 
 
 
何が悲しいって、
 
評価する人達に耳がない(またはそういう耳のある方がその立場に無い)、 
 
また、耳が育つような文化教育ができてない(ような気がする)日本。
 
『文化』と言うものって、
 
または、
 
『一つの文化が継続・変容して行くこと』って、
 
長い歴史があって、試行錯誤や実験の場が沢山あって、
 
その累積・蓄積の中から新しい方向が見いだされて
 
その結果として、それらが文化につながってくって事じゃないんでしょうか。  
 
 
一時期はやったものは、ビジネスにこそはなるでしょうが、
 
100年後に同じ評価で残るとは全く限らない。 
 
過去を見ても、
 
有名な作品だって、作曲家だって、
 
見向きもされずに過ごした○○年があったり。
 
 
ただ、その「評価する人」の目が育ってないということは、
 
素晴らしい一歩がどこかで生まれた時に、気づかずに殺してしまう可能性がある戸言う事。
 
 
これって、 
 
今までかけてつむいできた『文化』を全てつぶしてしまう恐れのあるくらい、
 
根底を揺るがしてしまうくらい、怖い信号なのだと思います。
 
 
 
音楽だけじゃなく、伝統文化とか美意識とか、日本の建築とか歴史とか日本語とか、
 
世界的に見て唯一無二で素晴らしくて尊い、貴重なものだって言う事、
 
私は海外に来させてもらう機会があって、初めて心底感じました。
 
 
フランス・ドイツ・イタリア・カメルーン・ポーランド・フィンランド・台湾・中国…
 
ありがたいことに、私のまわりには今いろんな国の友人がいますが、
 
みんなそれぞれに、
 
「自分の国はこんな誇れる所があってすごいんだ」
 
もちろん、人にもよるし、お国柄もあるので、それぞれに表出の仕方も違うけれど、
 
ちゃんとそういう教育を受けて来てて、
 
自分の国の事を客観的に知っているからこそ、自分たちとは違う文化に対して、
 
客観的に比べて考えられるという方法が取れるんだろうな。と感じざるを得ません。
 
 
私は日本が大好きです。
 
日本人でよかったと本当に思います。
 
素敵な国に生まれているんだってことが、
 
日本にいてても気付けるような
 
客観的でグローバルで、物事の正しい判断ができる評価の目が育つ環境が
 
早く整ってほしいと願うばかりです。
 
 

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コメント

大野和士さんのコメント、読ませていただきました。「あのくらいのオーケストレーションは、新垣さんが語っているように、まじめに作曲を勉強した人なら、誰でも書ける。ちょっと音をキラキラさせて、感傷的な部分を入れて…。」というのが、そうなのか、と、思いました。盗作や作品を強奪されたなどではなく、ゴーストライターと言うのは、受けて売れるものを提供するものなのですね。自分のものを、人の名前で発表しなければならなかった、とかではなく、ゴースト用のものを、「ちょっときらきら」させて書いているものなのか、と、思いました。自分でも、軽蔑しながら、書いているのかも知れない、とも、思いました。

じゃあ、演奏なら、どうだろう、と、考えてしまいました。「まじめに奏法を勉強した人なら、誰でも吹ける。ちょっと音をキラキラさせて、感傷的な部分を入れて…。」

こうなると、もう、何もわからなくなってきてしまいました。

百本八本さん

本当に、考えて行けば、音楽だけでなく全てに当てはまる問いになっていっちゃいますよね。

FBにあげられた、作曲家の細川俊夫先生のコメント「偽ベートーヴェン事件に思うこと」にも、とても共感を覚えました。
世界から高い評価を受けている日本の文化。
守って行かなきゃなんないのは、発展させて行かなきゃなんないのは、
私たち日本人のはずなのに、八方塞がりに見える今の文化環境が本当に悲しいです…

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